武士たちの誕生を考える

中世と呼ばれる時代にさしかかると、それまでは朝廷を中心とした政治のしくみが武士たちが活躍する世の中へと変貌をとげるようになります。そのキッカケとも言われている「天慶の乱」は939~941年に、平将門の反乱、藤原純友の反乱を総称するようです。現代においてもなお平将門の名にまつわる各地の伝説や地名が残されていることを踏まえますと、当時、世の中の人びとに与えた影響力の大きさをうかがい知ることにもつながります。武士たちの存在がどのように生まれたのかは諸説あるようですが、平安時代、武芸に長けた人びとがその土地を取りまとめるために朝廷から与えられた役割がそのまま武士という存在を生み出したのではないかと考えられております。武士たちが活躍する世の中になるにつれて日本刀など武器が数多く生産されることにも結びつきました。