大河ドラマなどで、戦国武将が特徴的な衣服を着ているところを見たことがある方は多いでしょう。あの、豪華絢爛な衣装は、陣羽織と呼ばれ、それぞれの戦国武将のセンスが際立つような衣装でした。では、どのような特徴があるのでしょうか。
陣羽織は、丈が短い着物で、戦国武将らが甲冑の上から着るものです。冬や、雨が降っているとき、それから風が強いときは、いくら戦場と言っても、寒いものは寒いです。ですから、そのようなときのための防寒着として、使われ始めたと言われています。そこから段々と改良が重ねられ、軽量化に成功。一般的に使われるようになると、戦国武将がそれぞれ格好つけるために、様々な装飾を施すようになりました。家紋や、華やかな絵を刺繍したり、派手な色や柄の生地を使ったりと、色々な手段で、その豪華絢爛さを増していったと言われています。
ドラマを見るときは、陣羽織について、そのような視点で見てみると、より面白いです。
前: 平安時代の名工とは
次: 回収された日本刀の行方