刀剣の鑑定書である、折り紙

折り紙は、元々は日本刀を誰かに授与した時の目録として使われていました。さらにそこに、日本刀の銘や特徴を記し、価格が一緒に明記されることによって、鑑定書としての役割に変わっていきます。

この価格付けが発生することで、日本刀に価値のランクが定まってきます。武器としても使える日本刀ですが、この価値が高ければ実戦で使って価値を下げるわけにはいかなくなってくるのです。日本の古美術品には、箱書きや鑑定書がついていますが、この折り紙の習慣からです。

他にも、質が保障されている物(人)に対して、「折り紙付き」という言葉を使うことがあります。この折り紙というのは、刀剣の鑑定書が由来になっているのです。「極めつき」という言葉も、刀剣鑑定書を極め書きと言っていたところからなので、現代にも大きな影響を与えていると言えるでしょう。